2026/03/03 00:00
―こんにちは、青柳商店です。
ネット通販でステンレス板を1枚からお探しの方の中には、「輸入材って大丈夫?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。これからこのブログでは、ステンレスの輸入材(外材)について、現場を知る業界人しかわからないような裏事情も織り交ぜて発信していく予定です。
ちなみに、タイトルの**「外材」って何て読むかわかりますか?
答えは「ガイザイ」**。
業界用語で輸入材料のことを指します。
外人とルーツは一緒なのか……今のところ業界で差別用語認定はされておりません(笑)。
1. 黎明期:燕市に根付いた「キムチ材」
2010年ごろまで、ステンレス輸入材といえば「韓国材」が主流でした。 当時はまだ今ほど品質管理や納期管理が徹底されておらず、手配に苦労した業者も多かったと聞きます。
ただ、ステンレス加工の聖地・新潟県燕市では、親しみを込めてか古くから**「キムチ材」**と呼ばれ、ある程度の市民権を得ていました。キッチン用品などの材料として、早々に日本のモノづくりに溶け込んでいた歴史があります。
2. 拡大期:関西の商売人が認めた「台湾材」
2015年ごろからは、ここに「台湾材」が参入してきます。 大手商社が流通を整えたこともあり、韓国材を凌ぐコストパフォーマンスでシェアを広げました。
まずはコストに厳しい関西地域から普及し、徐々に全国へ。 「安くて品質もぼちぼち」と、目ざとい商売人たちに選ばれたのが、台湾製ステンレス板が日本市場で定着したきっかけと言えるでしょう。
3. 下剋上:圧倒的シェアを誇る「中国材」
そして2020年の少し前、ついに「中国材」が本格上陸します。 莫大な設備投資による最新鋭の工場で生産されるため、品質もあっという間にJIS規格を満足するまで向上してきました。
青柳商店でも、韓国・台湾・中国の3カ国についてはメーカーへ直接足を運び、管理体制をこの目で確認してきました。だからこそ、DIY用のカット板としても自信を持っておすすめできています。
最近では「国」ではなく、特定の「メーカー(製鉄所名)」を指名して購入されるお客様も増えていますね。
4. 群雄割拠の「ステンレス戦国時代」へ
昨年、とあるニュースが流れて業界は大混乱!(詳細は長くなるので省きますが……)
現在はまさに**「ステンレス下剋上」の真っ只中。 かつて国内シェア95%を誇った国内材(メーカー品)は、今や75%まで押し込まれています。特にDIYや建築でよく使われるSUS304やSUS430**に限れば、流通量の半分近くを外材が占めているのが現状です。
現在はインドネシア、マレーシア、ベトナム、インドなど、新しい国のメーカーも次々と名乗りを上げており、まさに戦国時代の様相を呈しています。
おわりに:納得のいくステンレス板選びを
結局、外材(ガイザイ)も今や立派な選択肢のひとつです。 燕市で「キムチ材」と呼ばれた時代から、今はさらに選択肢が広がり、用途に合わせて最適な板を選べる時代になりました。
時代が変われば、材料の選び方も変わります。 青柳商店では、そんな「今」の市場で、実際に現場を見てきた私たちが「これなら納得できる」と判断した材料だけを厳選して在庫しています。
「安いけど錆びにくい板が欲しい」「DIYで磁石がつくステンレスを探している」など、あなたの物作りに最適な1枚がきっと見つかるはずです。ぜひ、ショップのラインナップを覗いて、今のステンレスの勢いを感じてみてください。

